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1995-02-20
|
5KB
|
136 lines
Visual Interface Library
V I L
V3.10
ドキュメントファイル
1995.2.20
§1 VILとは何か
VIL(Visual Interface Library)とは,F-BASIC386 のプログラムでマルチ
ウィンドウ表示やマウス・パッド・キーボード入力の同時サポートといったユーザ・
インタフェースを実現するための,サブルーチン集です。
設計方針として,
・本ライブラリを使用して作成するアプリケーションとしては,非アクション系
のゲーム,およびパターンエディタなどのツール類を想定。
・したがって速度より機能優先だが,快適なレスポンスは保証する
というように考えています。高機能かつある程度の効率のよさを確保しようとした
ため,本ライブラリのプログラミング上のインタフェースは,若干複雑なものにな
っています。したがって,思うように使いこなすにはある程度の知識と慣れが必要
ですが,使い込めばCで記述したものに劣らないアプリケーションを作成すること
ができると思います。なお,本ライブラリのドキュメント類は,F-BASIC386 に関
する基本的な知識があることを前提に記述されています。
現バージョンでは以下の機能が実現されています。
・スタック型の疑似マルチウィンドウ
複数のウィンドウをオーバラップして開くことができる。ただし,上下関係の
入れ替えや,下になっているウィンドウへの描画はできない。
・マウス/パッド/キーボードによるメニュー選択入力
キーボード/パッド入力はキー割り当てのカスタマイズ可能。
・キーボードによる文字列入力機能
INPUT 文を使わないためサイドワークや割り込みが有効。また,日本語入力も
可能。ヒストリ機能も持つ。
・マルチグラフィックス表示機能
複数の画像やパレットデータをオンメモリで管理し,必要に応じてパレット切
り替えや画像表示が可能。
・ウィンドウマネージャ
ウィンドウの枠・スイッチ描画,各ウィンドウの位置管理,ドット単位のオー
プン/クローズ/移動/サイズ変更などが可能。操作はマウス/パッド/キー
ボードに対応。
・確認,実行/取消などの選択
・水平・垂直方向のスクロールバー
§2 とりあえず使用例
VILを使用したサンプル兼デモンストレーションプログラムとして,VDEMO310.
BAS が DEMO ディレクトリの下に入っています。
とりあえず動かしてみるなら, TownsMENU のファイル表示ウィンドウで
VDEMO310.EXP をつついて起動してみてください。あとは画面の指示にしたがって
操作してみれば,どんなことができるのかは判ると思います。
なお, VDEMO310.EXP はメモリ2MBでも動作しますが, インタプリタ上で
VILを利用したアプリケーションを開発するには,4MB以上のメモリが必要で
す。完成したプログラムをコンパイルすると必要メモリは減るので,アプリケーシ
ョン自体はメモリ2MBで動作するものも作成可能です。
§3 使ってみようと思ったら
ライブラリとして最低限必要なのは,VIL ディレクトリの下のファイルだけです。
あと,MAN ディレクトリの下にリファレンスマニュアルが入っていますので,これ
もインストールするか印刷するかして,手元に置いておいてください。
まずマニュアルの3章までをざっと読むと,使い方の手順は判ると思います。個
々の機能については5・6章に解説してありますが,これらの章はかなり量がある
ので,頭から読み通すのは大変です。とりあえずインタプリタに VIL_DEMO.BAS を
読み込んで,適時マニュアルを参照しながらいろいろいじってみるのがいいかもし
れません。
また,SRC ディレクトリの下には,ライブラリの元リストが入っています。こち
らはコメントを入れてありますので,内部動作を知りたい方はこちらを見てくださ
い。VIL ディレクトリ下のファイルは,この元リストからコメントや余分なスペー
スを除いて圧縮したものです。
§4 最後に
このライブラリは元々自作ゲームのインタフェースルーチンとして作り始めたの
ですが,どうせなら一般化して再利用しようと試行錯誤しているうちに現在の形に
なりました。今のところ BASIC プログラムとしてはかなり高機能なものになって
おり,速度的にも問題ないのですが,BASIC の言語特性もあって,かなりプログラ
マに判りにくいものになってしまいました。
これについては,High-C の GUI レイアウタのような環境を目指し,「VALE
(VIL Application Layout Editor)」を開発中です。前回のフリコレには
・ウィンドウおよびメニューの位置・属性や互いの呼出関係を編集
・VALE中で実行をシミュレート
・編集したデータを,BASIC のプログラム形式で出力
などの機能をもったバージョンが収録されましたが, 今回バージョンアップした
VILには対応する時間がありませんでした。したがって,残念ながら現バージョ
ンのVILは,VALEを使用することができません。また,今回追加された機能
に関するマニュアルの更新が間に合わず,不十分なものになってしまいました。今
回の追加部分に関しては,とりあえず HISTORY.TXT を参考にしてください。
その代わり,今回の機能追加でようやく自分が欲しいと思っていた機能をほぼ作
り終えたので,次回のフリコレまでにはその辺りの環境整備ができると思います。
うまくすると,VIL+VALEで開発したゲームなども発表できるかもしれませ
ん。
今後とも出来るかぎり改良を重ねたいと思っていますので,御意見,御要望,御
感想,バグ報告などもお待ちしています。
また,もしお使いになって「ここが判らない」とかありましたら,遠慮なく作者
まで問い合わせてやってください m(__)m。
STUDIO MU
風の谷のガンダルフ
NIFTY-ID:HFD03511